春はそこまで・・・

寒い日が続いていますが皆さんいかがお過ごしですか、今年も我々の海苔業界では1年の中で最大のイベントになりました巻き寿司丸かぶりの恒例行事が行われました。この行事も年々活況をみるようになり今年も大阪海苔協同組合の主催で2月1日の道頓堀で行われました女子大生巻き寿司早食い競争に3日の大阪天満宮の恵方巻き1000人丸かぶりは過去最高の入場者数のように思いました。

 

恵方巻きを食べる習慣は年々盛り上がりを見せ節分には欠かせない日本の定番行事になってきました。私の幼い頃には母親が黒海苔で太巻き寿司を作りその年の恵方に向かって無言で食べると良い事があると聞かされていましたので必死のパッチで口の中に詰め込み口のまわりにご飯粒をいっぱいくっつけて食べた記憶があります。大阪ではそのくらい古くから伝わる行事です。

 

さて今年も海苔の生産も折り返し地点を過ぎましたが昨年が71億枚という30年ぶりの大不作に終わりましたので今年の生産量に期待を寄せておりましたがその期待とは裏腹に1月末現在では昨年より10%減となっています。我が業界もまだまだデフレ感が拭えない食品業界のなかにありこの高値はひとつ目標の舵取りと方向性を見誤ると企業収益の大きな損失に繋がる危険度100%の問題です。

 

またその反面チャンスもあります。皆が落胆して躊躇しているなかで先陣きって市場に斬りこみ、的確な情報と良い原料の確保に努めて価格の交渉では先手を打ち攻めに徹することが良い結果に繋がる事もあります。物事にはじっと好機を待ち耐え忍んで実が結ぶいう場合と誰よりもいち早く行動を起こし他が迷っている間に先を読み先手を打って場を確保するという戦法があります。今年はどっちの戦法が良いのかもう少しすれば分かることだと思います。

 

いづれにしても孫子曰く”智者の慮は必ず利害に雑う”(ちしゃのりょは、かならずりがいにまじう)何時でも物事には利益と損失の両面が存在している事を熟知し良く考えて行動する。利は害の種、害は利の種で常に利に結ぶように害が害にならないように良く分析をして事に当たると共に目の前の利益だけにとらわれずその裏に潜む損失も見極めて利を追求するというようなことでしょうか、

 

さて、春の足音がかすかに聞こえる季節になりました。何気ない風の匂いや光輝万象の中に春の便りを見つけることができます。いつもの散歩道を歩いていると右の頬をやさしく撫でるように春風がもう少し待っててねと囁きながら何度も振り返りながら澄み渡る大空高く舞い上がり遠ざかっていきました。ほんとにもう少しですべてが輝き躍動感溢れる季節が来ると思えば足取りも軽やかに散歩を楽しむことが出来ました。

 

今年も新しい草木の芽が息吹き木々たちが繁々とまぶしい緑の葉をまとい生命の讃歌を奏でてくれる時季がきます。我々も”う~んと”手足を伸ばして今ここに生命を授かった喜びに感謝をして大自然と共に生命の讃歌を謳歌しましょう。